【備忘録】Sarah Kay, "Hiroshima", 2014, TED/NHK

不可能が可能になる?私も笑うかも。世の中のこと、生まれ変わりのこと、私よくわかってない。時々笑いすぎて、今が何世紀か忘れる。ここにいるのは、これが最初でも最後でもない。でも念のため、精いっぱい今を生きようとしてるの。(Sarah Kay, "Hiroshima…

【備忘録】シス・カンパニー・ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出「かもめ」シアターBRAVA

「私たちの仕事、演じるとか、書くとか、そういった仕事で一番大事なことは、名声とか、輝きとかじゃない、何を夢見たかでもないわ。それはね、耐える力。運命の試練に耐え、信念を持つことなの」(チェーホフ作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出『かもめ』…

【備忘録】はえぎわ「ガラパコスパコス」三鷹星のホール

「太郎…シンプルシンプルに聞くけど、シャーリー・テンプルに聞くけど…(ドアを閉める)シャーリー・テンプル風にシンプルシンプルに聞くけど、太郎、これが犯罪だってのは分かってる?」(はえぎわ『ガラパコスパコス』、2013年、三鷹星のホール)◆ 派遣の…

【備忘録】ままごと「朝がある 弾き語りTOUR」大阪FOLK old book store

「すべてかさねひびけ はなればなれわかれ いつまでもどこまでも ここにある ひかりのおと」(ままごと『朝がある 弾き語りTOUR』、2013年、大阪FOLK) ◆ 太宰治『女生徒』をモチーフに、女学生と「僕」の朝の一瞬を、言葉と音で「弾き語る」試み。前作「テ…

NYLON100℃「ゴドーは待たれながら」@大阪ABCホール

「誰だってそうじゃないのか。私は待ち合わせをしている。誰かを待たせている。そう思って、なんとか生きているんじゃないのかね?」(NYLON100°C『ゴドーは待たれながら』、2013年、大阪ABCホール) サミュエル・ベケットの20世紀を代表する戯曲『ゴドーを待…

ねこ的妄想劇場「KAKYO・マスト・ゴー・オン!」

こんなミュージカルを妄想してみました。「KAKYO・マスト・ゴー・オン!」時は20XX年、日本。大学進学を希望する受験生たちは、国が実施する一斉試験「KAKYO」を受験しなくてはならなかった。KAKYOの点数次第で、志望の大学に通えるかどうかが決まる。…

【備忘録】劇団ロロ「LOVE02」@京都

【備忘録】劇団ロロ「LOVE02」@京都 2012年10月 「父母姉僕弟君」があまりに衝撃的だったので、劇団ロロ(というか三浦直之)がほぼ一貫して描き続けてきたテーマ「ボーイ・ミーツ・ガール」の集大成といわれている「LOVE02」の再演を観に。「父母〜」が従…

【備忘録】ロロ「父母姉僕弟君」@王子小劇場

備忘録。 注目の若手、三浦直之氏による劇団ロロの「父母姉僕弟君」。twitter上でも話題になってたので気になって、追加公演を観にいく。確かにこれはすごい。「才能を感じる」ってこういうことでしょうか。とはいえ、ドタバタの時期だったので感想は当時のt…

NYLON100℃「百年の秘密」@本多劇場

【一部ネタバレありなのでご注意ください】NYLON100℃の38th session「百年の秘密」@本多劇場。まずはケラ氏自身による公演紹介文を。 + 二人の女性の半生を描くつもりだ。 彼女と彼女は青春時代に出会い、友人関係を築く。とは言え、ずっと一緒にいるわけで…

ナイロン100℃「ノーアート・ノーライフ」

ナイロン100℃ 37thSESSION「ノーアート・ノーライフ」 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:みのすけ 三宅弘城 大倉孝二 廣川三憲 吉増裕士 喜安浩平 温水洋一 山崎一 於:本多劇場 感想詳細は後日。今回のパンフが素敵すぎたので、先にあげときま…

鑑賞記録:「半落ち」

あなたには、守りたいものがありませんか? <あらすじ>現役警察官の梶という男が妻殺しを自供。ところが、彼が殺人を犯してから3日目に自供してきたことが問題になる。なぜすぐ出頭しなかったのか。梶は空白の2日間のことをいっさい語ろうとしなかった…。…

鑑賞記録:「悪人」

・「悪人」「吉田修一の同名小説を「フラガール」の李相日監督が映画化。ある殺人事件の犯人と彼を愛する女の逃避行、引き裂かれていく家族の姿を描く。 土木作業員の清水祐一(妻夫木聡)は、長崎の外れのさびれた漁村で生まれ育ち、恋人も友人もなく、祖父…

DVD祭(鑑賞記録):「ショーン・オブ・ザ・デッド」

・「ショーン・オブ・ザ・デッド」 笑えるしホロリとさせられるしスカッとするし、最高だね!ラブコメとゾンビ映画の幸せな結婚という感じ。親や友人がゾンビに変わってしまうシーンは悲しいんだけど、あんまりセンチメンタルにならず、直後に笑わせてくれる…

DVD祭(鑑賞記録):「第9地区」

・「第9地区」誰もが驚いた 宇宙船が マンハッタン ワシントン シカゴではなく ヨハネスブルクの真上に現れるなんて ずっと観たかったんだけど、予想以上に素晴らしかった。今まで観たどんな映画とも違う観ごたえに驚嘆した。エイリアンが出てくるSFなのに社…

DVD祭(鑑賞記録):「私を離さないで」

・「私を離さないで」原作はカズオ・イシグロの同名小説。健康と長寿を実現するために作られたクローンの子どもたちが過ごす学校生活やその後の青春と「終わり」までを描いた作品で、生命倫理とか尊厳なんかをテーマに、SFの題材を抒情的な筆致で描いた有名…

DVD祭(鑑賞記録):「告白」

・「告白」「私にも聞こえましたよ、大切なものが消える音が。」 こちらも同名小説の映画化。ちなみに私は原作読んでないので、ストーリーは全然知らずに観た。いやー良かった。なんたって私は松たか子と木村佳乃の大ファンなので、この二人が不気味な女教師…

いまさらだけど「パラノーマル・アクティビティ」

北米の友人が「めちゃくちゃ怖いから!」と推していた作品、ようやく録画にて観る。「素人がハンディカメラで撮影しました」というドキュメンタリータッチのホラー映画としては「ブレアウィッチ・プロジェクト」が記憶に新しいけど、正直、その時ほどのイン…

秋以降の気になる作品

チェルフィッチュ「三月の5日間」 12/16〜23(予定)@神奈川芸術劇場。第49回岸田戯曲賞受賞作品の再演。世界27都市で上演された有名作の再演とあっては観に行かないわけにはいきません。10月チケット発売。NYLON100℃「ノーアート.ノーライフ」 11月@本多…

劇団、本谷有希子「クレイジーハニー」

本谷さんの新作「クレイジーハニー」観てきました。パルコ劇場、主役は長澤まさみ+リリー・フランキーということで、大ハズレなないだろう、と予想していたのですが・・・残念ながら、その予想は外れたと言わざると得ません。可愛らしいルックスと過激な毒…

最近はミュージカルも。

すっかり更新が滞っておりました。現代演劇の中でも小劇場系しか観てなかったんですが、最近、ミュージカル好きの観劇友のおかげで、俄然ミュージカルづいてます。(1)「美女と野獣」―記念すべき初ミュージカル。 2011年1月@四季劇場「夏」。記念すべき生…

本谷有希子「甘え」

本谷有希子の「甘え」を観てたのを思い出した。2010年の記録全くないのは、単純に仕事に忙殺されていたからです・・・(涙)。というわけで感想も何も思い出せないので自分のtwitterから引用。本谷有希子「甘え」観てきた。確かにこれは、今までの本谷作品と…

転々

高校以来の友Rっちに薦められて,映画「転々」を観てきました.監督は,人気ドラマ「時効警察」の監督,三木聡.主演はオダギリジョーと三浦友和.いやー,良かった.基本的に,かるーいタッチの小ネタ満載映画だと思ってもらえればいいんですが,そのかるー…

NYLON100℃「東京月光魔曲」

ずいぶんレビューが遅くなってしまいました、年末に観に行ってきた「東京月光魔曲」。=== シアターコクーン09年・10年の年末年始を飾る本作は、活気と猥雑さに満ち溢れた震災後の昭和初期、モダン都市東京を舞台に、かの谷崎潤一郎氏も平伏すエロティシズム…

劇団、本谷有希子「来来来来来」

劇団、本谷有希子 第14回公演『来来来来来(ライライライライライ) 』作・演出 本谷有希子■ 出演■りょう 佐津川愛美 松永玲子 羽鳥名美子 吉本菜穂子 木野花 ■東京公演■本多劇場 2009年7月31日(金)〜8月16日(日) ■チケット■料金:5,800円(全席指定・税込…

NYLON100℃「神様とその他の変種」

原作・脚本 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演 犬山イヌコ みのすけ 峯村リエ 大倉孝二 廣川三憲 長田奈麻 藤田秀世 植木夏十 水野美紀 山内圭哉 山崎 一 + 神様にお願い もしもちゃんといるなら 世の中に平和を もうち…

劇団、本谷有希子の夏公演

本谷有希子の夏の公演に,松永玲子さんが出演するそうです.私は松永玲子さんが好きなので嬉しい.めちゃくちゃ楽しみ.主演はりょうさんとのこと.最近は,女子に人気の女優さんを主演に起用するのが劇団、本谷有希子の作戦なのかな.まぁ作風も女子向きっ…

番外編:ケラリーノ・サンドロヴィッチ*緒川たまき→結婚

ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏と緒川たまきさんが結婚されたそうですね.おめでとうございます.といっても,普段は誰と誰が結婚しても,割とどうでもいい私なのですが,このニュースはとても感慨深かった.なぜかというと,ケラ氏が緒川たまきさんを客演…

安部公房×岡田利規『友達』

2008-11-20演劇界の気鋭 岡田利規が,安部公房の戯曲を上演するとあっては, 観に行かないわけにはいきません. 実は岡田利規の生舞台を観るのはコレが初めて. 『3月の5日間』のDVDは観たんですけどね.演劇の表現様式を解体しようとするアバンギャルドな試…

本谷有希子「幸せ最高ありがとうマジで!」

2008-11-06Sゼミのお友達Mさんをお誘いして観てきました.全体的には「まぁ悪くない」というぐらい. 面白いことは面白いんだけど,彼女の劇作の枠組みにちょっと飽きてきたのかも. 「こういう痛い人いるよねー(自分もそうかも)」 っていう「あるある演劇…

ナイロン100℃「シャープさんフラットさん」黒+白

2008-09-26本多劇場で観劇してきました.笑いを作り出す作家が日常生活の中で感じる生きづらさ, 周囲とのどうしようもない違和感や孤独感が痛々しく描かれていました. 笑いの場面はさすがの完成度で楽しかった.泣ける場面もしかり. 笑いと哀しみのバラン…