番外編:ケラリーノ・サンドロヴィッチ*緒川たまき→結婚

ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏と緒川たまきさんが結婚されたそうですね.おめでとうございます.

といっても,普段は誰と誰が結婚しても,割とどうでもいい私なのですが,このニュースはとても感慨深かった.なぜかというと,ケラ氏が緒川たまきさんを客演に呼んだ一昨年5月の公演「犬は鎖につなぐべからず」は,私がナイロン100℃を観た最初の舞台だったから.

行く前は,ナイロン100℃ってなんとなくミーハーなイメージがあって(なぜかは不明.名前の響き?)食指が動かなかったんだけど,下北のお好み焼屋のトイレにポスターが貼ってあって,衣装が着物かー昔の話なのかー何か珍しいから行ってみよ,ぐらいのモチベーションで行くことにした.

でも,初めて観たナイロン100℃の舞台はすごかった.都会的で,洗練されていて,感傷的で,ポップだった.まだ,生の舞台を東京でそれほど多く観ていない時期だったから,それはそれは痺れた.ナイロン100℃の舞台は毎回痺れるけれども,最初のあの感激は今でも忘れられない.

そして,その時の感想にも書いてあるけれど,あの舞台での緒川たまきさんの美しさは,ちょっと筆舌に尽くしがたいくらいのものだった.それまでも美人で存在感があって素敵な女優さんだなーと思っていたけれども,あの舞台は緒川たまきさんの出演によってワンランク上のクオリティになったんじゃなかろうか.演技がよかったかどうかは分からない.でも,ケラ氏に演出された繊細な存在感はひどく印象的だった.何というか女の私でも,心が震えるような美しさだったのだ.

そんな緒川さんとあの舞台で出会ったケラ氏が結婚した,というのを聞いて,なるほどなぁ,さもありなんだなぁと唸ってしまった.もちろん,こんなの後付けもいいところであって,別にここに書いたところで何の意味もないのだけれど,結婚のニュースを聞いて,「犬は鎖につなぐべからず」での神々しく美しかった緒川さんを観たときの心の震えを思い出して,何となく嬉しくなってしまったのだった.

いつまでも仲良くいられるといいですね.

次の舞台,「神様とその他の変種」のチケットをゲット.楽しみ楽しみ.