2008-01-01から1年間の記事一覧

安部公房×岡田利規『友達』

2008-11-20演劇界の気鋭 岡田利規が,安部公房の戯曲を上演するとあっては, 観に行かないわけにはいきません. 実は岡田利規の生舞台を観るのはコレが初めて. 『3月の5日間』のDVDは観たんですけどね.演劇の表現様式を解体しようとするアバンギャルドな試…

本谷有希子「幸せ最高ありがとうマジで!」

2008-11-06Sゼミのお友達Mさんをお誘いして観てきました.全体的には「まぁ悪くない」というぐらい. 面白いことは面白いんだけど,彼女の劇作の枠組みにちょっと飽きてきたのかも. 「こういう痛い人いるよねー(自分もそうかも)」 っていう「あるある演劇…

ナイロン100℃「シャープさんフラットさん」黒+白

2008-09-26本多劇場で観劇してきました.笑いを作り出す作家が日常生活の中で感じる生きづらさ, 周囲とのどうしようもない違和感や孤独感が痛々しく描かれていました. 笑いの場面はさすがの完成度で楽しかった.泣ける場面もしかり. 笑いと哀しみのバラン…

朗読劇、どうでしょう。

2008-07-16月末に観に行く予定の舞台のご紹介です.音乃屋の『鬼子母の愛』@中野。 音乃屋さんといえば,3年前の公演「おめでとう」のあまりの出来の良さに感激した次第なわけですが,その3年ぶりの公演とあれば,こりゃ観ないわけにはいきません.私が「趣…

本谷有希子「遭難、」

2008-07-06第10回鶴屋南北戯曲賞を最年少で受賞,また,岸田戯曲賞にノミネートされた作品でもあります.DVDで鑑賞.松永玲子演じる主人公は,一見まともな女教師なのですが,実際には生徒の自殺を見過ごして,そのことに何の罪悪感も感じておらず,真相がバ…

ぐるりのこと

お友達のRっちに誘われて,ぐるりのことを観に行ってきました.お誘いを受ける前から気になっていたこの作品,前評判を裏切らない善い作品でした.オススメ.初めての子供を亡くしたことで鬱病になっていく翔子(木村多江)と,それを見守る法廷画家の頼りな…

転々

高校以来の友Rっちに薦められて,映画「転々」を観てきました.監督は,人気ドラマ「時効警察」の監督,三木聡.主演はオダギリジョーと三浦友和.いやー,良かった.基本的に,かるーいタッチの小ネタ満載映画だと思ってもらえればいいんですが,そのかるー…

寺山修二・蜷川幸雄「身毒丸 復活」

2008-04-02白石加代子×藤原竜也の「身毒丸」が,アメリカ公演に向けて10年ぶりに再演されることになったというニュースを聞いて,発売早々にチケットをとった今回の公演.埼京線の「与野本町」にある埼玉芸術劇場まで出かけて,観てきました.生「身毒丸」.…

劇団、本谷有希子「偏路」

2008-01-1612月から1月にかけて,3本の演劇を観ました.「偏路」はその1本目. 時間がたち過ぎて,感想を忘れかけてきました.●劇団、本谷有希子「偏路」@紀伊国屋シアター東京で役者を夢見た主人公(若月)が,夢破れて北陸の実家に戻ろうとするが, 善…

青年団「火宅か修羅か」

2008-01-16●青年団(平田オリザ)「火宅か修羅か」@アゴラ劇場前回,「東京ノート」が非常に良かったので,再び青年団. うーん,今回はあまり良くなかったです. エンゲキエンゲキしてない演技が売り物のこの劇団, 確かに演技は非常にナチュラルで,その…

ナイロン100℃「カラフルメリィでオハヨ」97年上演分

2008-01-16 DVDで観劇. 97年に本多劇場で上演されたもので,このとき2度目の上演. 劇団主宰者のケラリーノ・サンドロヴィッチ初の私戯曲ということで話題になり, 何度も再演されている人気作ということで期待しておりましたが, あまり面白くなかったです…