ナイロン100℃「カラフルメリィでオハヨ」97年上演分

2008-01-16

DVDで観劇.
97年に本多劇場で上演されたもので,このとき2度目の上演.
劇団主宰者のケラリーノ・サンドロヴィッチ初の私戯曲ということで話題になり,
何度も再演されている人気作ということで期待しておりましたが,
あまり面白くなかったです.

センスがよくて,時代の流行も敏感に取り入れている演出家なだけに,
97年の作品は・・・ちょっと古さが否めない印象でした.
時事ネタや衣装は仕方ないとして,舞台装置やギャグの雰囲気まで,
当時の演劇界で流行していたもののように見えたのはさすがに気のせいか?
18番のオープニング映像も,やっぱり何か,
「あー,こういうの流行ってたよねぇ・・・」っていう.
97年当時自分が高校生だった分,流行とかよく覚えてるんですよね.
だからこその嫌悪感というか.

当時のケラ氏はナンセンスコメディの劇作家に分類されていたらしいですが,
この作品でも,特に後半,ナンセンスギャグが豊富に盛り込まれていて,
まぁそれがあまり肌に合わなかったというのもあるけど,
盛り込み方がやっぱり少しゆるいというか,詰められてない印象でした.

役者のなかでは,大倉孝二の存在感が光ってました.
当時から,コメディは文句なしに上手だったんですね.