第三舞台「BE HERE NOW」

2007-01-26

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文面はたった一行、「お前を誘拐した」。主人公のもとに届けられた差出人不明の奇怪な手紙。謎を解くメッセージを求めて、登場人物たちは、主人公が20年前に未来の自分に向けてタイムカプセルにしまい込んだ一冊のノートの行方を追う。

1990年 8月 4日〜 9日:大阪/近鉄劇場
1990年 8月16日〜 9月13日:東京/Bunkamuraシアターコクーン

以上、イーオシバイドットコムより → http://www.e-oshibai.com/items/071.html
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割とハートウォーミングな作品です。
大高洋夫の読む「賛歌」の作文が泣けます。
ストーリーもそこまで難解でなく、友情を軸にした癒し系。
「お帰り。話したいことがたくさんあるんだ」
というラストの台詞をはじめとして、
広告のコピーのような、役者なら一度は口にしてみたい格好いい台詞の数々。

ただこの作品は、第三舞台の固定ファンが楽しめるような内輪ネタが多いので、
固定ファン以外にとっては、ちょっと鼻白む場面も少なくない。
オールスター総出演でファンサービスっぽい雰囲気が感じられます。
しかも最後の「お帰り。話したいことがたくさんあるんだ」に至る説明が冗長。
テーマがそこまで深くない分、こういう瑣末なとこに目がいく。

DVDの副音声が意外に面白い。
普段の副音声はキャストと鴻上氏との対談が多いのだけど、
今回は制作スタッフと鴻上氏との対談なので、
両者が割と対等な感じで喋っていて、
他の副音声とは違った雰囲気が楽しめます。

評価 ★★☆☆☆